同じ家で暮らしてはいても、配偶者に対しての愛情がない、それでも今は離婚しない。
そのような状況を仮面夫婦と言います。
どのような特徴があるのでしょうか。
1.仮面夫婦の条件とは?
「仮面夫婦」と「家庭内別居」、同じような感じもしますが、実は違いがあるのです。
相手に対しての愛情がないという点は一緒です。
しかし、仮面夫婦は世間体を気にするため、家の外である他の人の前では仲良く見えるのです。
家庭内別居は、離婚することを前提に、訳があって同居しているものの、会話もせず生活自体が別という状態です。
そもそも仮面という物は、顔を隠すために用いられるものですから、仮面夫婦という言葉は、自分の本心を隠し、夫婦仲が悪いことを隠して生活することを意味します。
夫婦双方にお互いに対しての愛情がなく、家の中では必要最小限の会話しかせず、目を合わせたり笑いあったりすることはない、しかし対面を保つために外に出ると仲の良い夫婦を演じるタイプがいます。
それに対して、夫婦の一方が配偶者に対して愛情がなくなってしまったが、色々な理由から離婚はしないもしくは今はその時期ではないために、本音を隠し、円満な夫婦のように相手に接するというタイプもあります。
2.仮面夫婦になってしまう原因とは?なぜ離婚しないのか?
結婚したばかりの頃は、ほとんどの夫婦がお互いを愛し、仲むつまじい関係だったと思われますが、どうして、どんな理由があって仮面夫婦になってしまったのでしょう。
考えられる原因として、やはり性格の不一致があります。
はじめの頃は、話し合いや言い合いをしながら、なんとか良い家庭にしたいと思って頑張っていたかもしれません。
でも、言い合いやけんかは、かなり疲れるものです。
精神的に疲弊し続けると、言うことすら億劫になってしまい、諦めてしまうのです。
そのような溝は段々と深くなり、それは相手に対しての嫌悪感へと変わっていきます。
やがて嫌悪感を抱き続けた結果、相手に対して無関心になるのです。
無関心になるというより、無関心でいたほうが気持ちが楽なのです。
相手とぶつかって傷ついたり疲れたりすることから自分を守るために「無関心」になるしかないこともあります。
また、どちらかの浮気が原因で仮面夫婦になる場合もあります。
離婚をせずに再構築を選んだとしても、完全に許したり忘れたりすることは難しく、浮気をされた側の心の痛みは相手への嫌悪感へとつながることがあります。
そのような理由で表面上は仲の良い仮面夫婦になってしまう人もいるのです。
相手への嫌悪感を抱きながら、自分の本音を抑えてまでなぜ一緒にいるのでしょうか、離婚したほうがスッキリするのでは・・・と思う人もいるかもしれません。
やはり、一番悩むのは「子供」のことかもしれません。
離婚したことで子供が周囲からどのように見られるか、夫婦としてはだめでも子供に対しては良い父親または母親であるので小さいうちは必要なのではないかと考えるためです。
また、「経済的な理由」があります。
これは特に妻の側の理由になりますが、結婚を機に仕事を辞めてしまったとか、小さい子がいて離婚した場合には周りに頼れる人がいないと就職自体も難しく、相当苦労することはわかっているので踏ん切りがつかないのかもしれません。
そして、「世間体」や、「離婚の手続きが億劫」なども理由のひとつかもしれません。
3.仮面夫婦で相手が不貞行為をした場合の対処法
仮面夫婦の場合、夫婦仲は悪いわけですから、セックスレスの夫婦も多くいると思われます。
そうなるとやはり、外に目が向いて不貞行為をする人も多くなるでしょう。
もしそれがどうしても許せないのであれば、慰謝料を請求して離婚することもできます。
ただし、どちらかが一方的に長期間セックスを拒否していて、それが原因で仮面夫婦になり不貞行為をしたとなると、面倒になるかもしれません。
この機会に離婚するか、離婚するのが億劫なのでこのまま仮面夫婦の状態を続けるか、どちらにしても労力は必要となりそうです。
[uwaki]