「復縁」とは離婚していた夫婦などが、再び元の関係に戻ること、つまり寄りを戻すということですが、これから離婚しようとしている方から見れば、「せっかく離婚したのになぜ?」と思えてしまうかもしれません。
離婚した相手とまた再婚して、果たしてうまくいくのでしょうか。
1.離婚後、復縁してうまくいく?
離婚する前や離婚した直後は、相手の顔も見たくないし結婚生活を思い出したくもないと思うほど憎んだり嫌ったりしていたはずなのに、そして面倒な手続きをいくつも終えて、ようやく離婚したのに、復縁してうまくいくのでしょうか。
うまくいく夫婦と、うまくいかずにまた離婚してしまう夫婦、どちらもいます。
前者は、離婚して初めて相手の存在がどれほど大切だったか実感して相手に感謝し、1度目の結婚がどうしてうまくいかなかったのかをお互いがよく考え、改善したからではないでしょうか。
復縁する前には、お互いに直してほしいところをよく話し合ったり、慎重に行動するほうが良いと思われます。
離婚という辛くて苦い経験を通して、お互いに成長したかもしれません。
離れてみたからこそ相手の魅力を再認識したり、距離を置いたことで冷静になり、相手の価値に気付くこともあるのかもしれません。
復縁したい気持ちが大きくなり、相手を許すことも大事ですが、それだけだと前回の結婚の二の舞いとなりがちです。
相手に対しても自分の意見を伝え、二人で一緒に改善していくようにしましょう。
2.1回離婚した後の復縁率は?
結婚する夫婦のうち、どちらかまたは双方が再婚であるのは全体の1割程度だそうです。
その1割のうちの同じ相手と再婚する夫婦は、相当少ないと思われます。
良くて数%ですが、そのうちうまくいく夫婦はもっと少なくなりますので、やはり大変な思いをしてやっと離婚できた相手と、わざわざ再婚する道を選ぶ人は少数なのかもしれません。
3.離婚後に復縁する方法とは?
いくら復縁したいと願っていても、相手と何の連絡もとっていなければ、現在の状況すら把握できませんから、険悪な雰囲気ではなく、良い友達という感じで連絡を取り合っている必要があります。
その際、子供がいれば、余程憎みあって離婚したのではない限り、面会交流のときに顔を合わせますし、連絡も取り合うことになっていますから、良い関係を築くことができるかもしれません。
また、お互いの間で金銭的なわだかまりがないことも重要です。
養育費を渋ったとか慰謝料の減額を無理やり要求したということがあると、受け入れることは難しくなります。
そして、復縁したいと思っているのであれば、自分が変わったところや改善した点を相手にわかってもらうために、落ち着いて話をするか、それが無理ならメールや手紙などで誠実に伝えることです。
離婚した相手が本当に変わって人間的に成長したことがわかれば、一度は好きになって結婚までした相手ですから、今度はうまく行くのではないかと考え直す機会となるかもしれません。
4.離婚後の復縁のきっかけは何か?
きっかけは何かと訊かれれば、「さびしかった」と答える人が一番多いようです。
離婚して初めて家族の大切さがわかったのかもしれません。
次に、「金銭的な問題」もあります。
特に女性の場合は、結婚と同時に仕事を辞めたり、出産して専業主婦になった人も多いことから、離婚後思うような仕事に就けないこともあります。
子供を抱えて離婚して大変な思いをしているときに、ちょうど相手もさびしくなって悪いところを直してくれていたら、子供のためにも復縁したほうが良いのではないかと考えるようになるかもしれません。
また、「自分の悪かったところに気がついた」ということもあります。
一人になって冷静に考えたときに、自分が見えてくることもあるのでしょう。
さらに、「子供ともう一度暮らしたい」や「家事をするのが大変」などといったことがきっかけの人もいます。
きっかけはどうあれ、以前の結婚生活での自分を反省し改善しているのであれば、復縁はうまくいくのかもしれません。